政府が首都圏で非常事態宣言した。この非常事態宣言について沢山の人が勘違いしているんじゃないかと思える。非常事態なのは、Covid-19の爆発的な感染拡大ではなく、医療だ。今回のパンデミックで日本の医療が感染症について非常に脆弱で、あっという間に崩壊する可能性がある、ということが明らかになった。これは現場の人間というよりは、システムの問題だ。特に患者の受け入れ拒否をする病院がたくさんあるということ、受け入れを表明した数少ない病院に負担が非常に大きくなり、崩壊寸前であるということ、だ。この重大な局面で、まる一年以上も猶予があったのにほとんど何もしてこなかった、政府と医療トップの責任は重い。患者がいるのに受け入れないなんて病院は存在価値がない。そんな病院は保険対象から外すべきだろう。
感染拡大の状況は、それほど爆発的に進んでいない。やや落ち着き始めている感じがする。陽性数は目安であり、感染拡大の議論のテーブルに乗せるべきではないいい加減な数字だ。陽性者数そのものも、陽性者の可能性のある人の区別が現場でうまくなっていれば高くなるはずだし、市中の感染拡大の判断の対象となるデータではない。現在のデータの中で判断材料となるのは、重症患者や死者の数だ。これも、Covid-19による死者かどうかの判断がされないままデータに上がらなかったCovid19死者の数がちゃんと反映されなかったら意味がない。
日本人とか韓国人の死者が多くないという本当の原因の究明も急がれる。この手のロジックが必要なのは医者よりも他の分野のちゃんとした科学者の手が必要だろう。現在囁かれているファクターXの正体はなんなのか、マスクなどではないことは確かだろう。
小さな子供に関しても、あまり減菌状態でそだてると今度はアレルギーの問題が起きてくる。今巷で行われているアルコールで拭く程度ではそれほど殺菌はされないだろうから、大丈夫だと思うが。アルコールに触れさせれば死ぬと思っている人が多いが、100%アルコールでもしばらく(20秒)その中において置かなければ殺菌できるとは限らない。店内で換気のためと扇風機を回しているのは、大きな飛沫をさらに拡散させてしまうことになりかねない。