往年の名作、小松左京の「日本沈没」がリメークされて放送が始まった。プレートテクトニクス理論が出てきてそれに触発されて作られたと記憶しているけど、まあ沈みはしないはな。
國村隼さん演じる世良教授が事あるごとに地球物理学の頂点とか言っているが、ちょっと気になる。地球物理学とは、様々な分野の集合であって、地面の下だけではない。というよりも地面より上の方が主流だ。地震学、海洋学、気象学、気候学、超高層大気、惑星間と多岐にわたり、話す言葉(数学とか)も全く異なる。地震学のうち地震予知に関しては話す言葉は数学ではなかったりしたが、最近松澤さんとかが新しい風になっている。
現在、地物関連学会として、日本地球惑星科学連合があり、大昔にいろいろな地物関連の学会が一つになったその系譜にあるようだ。昔、極地研の武田天皇が各分野の教授を引き連れて歩いているのを見たことがあって、すげーと思ったのを思い出した。
気候物理にしたって、40年前には「気候物理学研究室」を名乗っていたのは多分日本では田中教授のところだけだったし、色々様変わりした。まあそれが当たり前だけど。
学術的には単なるお話だけど、小栗旬がどう頑張るか、少し楽しみ。でも田所教授はやりすぎ。竹中直人だけで十分だよそんな演技は。
それにしても「由美かおる」がいないのが残念。