来るはずのない「津波」が日本や他の地域に押し寄せ被害を出した。気象庁の最初の説明は歯切れが悪かった。津波とは言わずに、高潮と言っていた。このとき、会見をしていた気象庁の方は気圧変動による高潮の可能性について私見を述べていた。
一方、火山や隕石の衝突による爆発などによる津波の予報のためのシステムとして、山本真行高知工大教授が超低音つまりインフラサウンドセンサー網による津波予報のシステムを研究なさっていて、今回のフンガハアパイ火山噴火を検出したらしい。ただ、非常に微小な変動らしい。
またまた一方、ウェザーニュースの山口さんは嬉しそうに、日本を斜めに縦断していく気圧変動の様子を発表していた。ものすごい数のセンサーがあるらしく、そこに日本を南南東から北北東へ抜けていく気圧変動が検出されていた。この変動は2回あったらしく地球を1週以上回っているのではないかと興奮を押し隠して話されていた。
現象としては間違いなくある話だし、低周波の波が減衰せずに伝わるのは一般的な話でもある。ただ空気中を伝わる音波がこれだけ減衰せずに伝わるとは思わなんだ。山本教授たちはすばらしい。聞くところによると同門らしいが。
さて、気象庁や津波学者の見解はまだ出てない様子だけれども、今回の観測された気圧変動は0.25hPa程度の小さいものだ。山本教授も「微小気圧変動」とおっしゃっている。このような小さな変動では到底高潮を作れない。山本教授の話ではこのインフラサウンドの速度は津波の速度よりも速いそうなので、逆ランダウ減衰みたいなことはおきなさそう。津波の速度と音速が同じならば、気圧が低いところで高潮になり、長い距離の相互作用で大きくなることは物理現象としてはありそうだが。つなみが音波に波乗りをするなんてあるんだろうか。