2024年4月26日金曜日

ブルー・モーメント

気候やら地震やらの名前はよく目に耳にするが、気象の方は、まあ現業としての気象予報以外ではあまり聞かない。ましてやドラマでは扱われないような気がしているが、今回そういう方面ということで、地物出身としてはちょっと気になる。ばっさーの独特の演技も懐かしいのでちょっと見てみた。

冒頭にいきなりプログラムコードが出てくる。おお、スーパコン屋さんとしての血が騒いだ。一見してはわからない、ポーズにしてよくみると、継続行の「&」!おお、これは懐かしのFORTRANではないか。4次元配列、これは時間と空間の座標を示す。ただDOループ内にIF文があるのがスパコン向きではない。パソコンで後処理のためのコードなのか。でもそれだとFORTRANにする意味がない。とまあ、いきなり??が並ぶ展開。まあこんなことは一般視聴者には関係のないことだろうけど、業界人としては気になってしまう。ガリレオなんかでも出てくる式を見るとああこれはなんとかの式だなとか、より楽しめるところが楽しみの一つ。

あとの方にもコードっぽいものが出てくるけど、これは中を見るとcatやらawkやらでているので、Shellスクリプトなのかな。使ったことないけどZ shellなのかな。今だにtcshをメインに使っているのでBashまでかな、わかるのは。

内容については数学の天才も、気象も、あまり関係ないやん、と思ってしまった。

関係ないけど、気象庁のスーパーコンピュータはどんなのを使っているのかきになったので調べてみた。昔から気象庁の数値予報に使うコンピュータと気象研究所の研究に使うコンピュータは別に用意されていて、昔はHITACつまり日立のがよく使われていた。一時期研究所にNEC SXが入っていたが、現在は富岳効果か、FUJITSUのが両方に使われている。SXが入ったときは気象研の人たちは喜んでたらしいけど、今はやはり「Intel入ってる」が強い。富岳はSparcだったと思うが。

最後のシーンではふたりがもんどり打って転がっていたヴィジュアルは一見自然だった。でもこのくらいの状況なら一歩さんならひとりで担いできちゃうよね。