2021年3月21日日曜日

5Gとネットワーク

 10年前の東日本大震災で、現在のネットワークの脆弱性がはっきりした。

通信キャリアに依存したネットワークはかんたんに瓦解する。様々なサービスが通信会社のサーバにつながらなければ使えなくなる。インターネットですら使えなくなった。唯一使えたのは公衆電話だけだったのは皮肉だ。

今のネットワーク携帯は、スター型で、ネットワークのトラフィックが通信キャリアのサーバに集中してしまう。そのため渋滞が起きてしまうのだ。もともと軍用技術として発達したインターネットシステムは、あるところからあるところまで通信を行う際に、網の目状につながったネットワークのうち、使えるネットワークから最短距離を見つけて通信するようになっていた。ところが現状は通信キャリアがそういったサービスを行っているためA社のネットワークにいるとB者のネットワークに行くためにはどこかのゲートウェイを通らなければいけないことになってしまっているのだ。だからかんたんに渋滞する。

5G、そして6Gとなってテラヘルツ通信ができるようになったとき、その膨大なトラフィックが現状のネットワークでは処理しきれないのではないか。東日本大震災のときのような事態が連日起きちゃうんじゃないのか。

隣の人にデータをあげたいときに、そのデータは高速通信で何百キロも離れたサーバに送られ、そして隣人のスマホに送られる、なんて馬鹿げた話が今もふつうに起きている。データが小さい今ならどうにかなっているが、みんながなんかでかいテラバイトクラスのデータを送り合っていたらどうなるのやら。

スマホは基本WIFIを持っているのだから、それを仮想ネットワークとして使えるようにしてしまえばいい。データを送るのはホットポテト式でやれば、遅いかもしれないけど届く。こないだの香港の民主化デモで使われたFirechatのようなシステムがもっと広まればよいのだけど。

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