2015年9月2日水曜日

フェデラーの進化

いきなり錦織選手が負けてしまった全米オープン。がっくりきたが、テニスファンとしては見所が一杯まだある。特にフェデラーはこのところすごい。直近の試合ではシンシナティでジョコビッチにもマレーにも勝っている。驚いたのはハーフボレーでのレシーブ。マイケルチャンが全仏で相手を攪乱するのに使っていたのを見たことがあるが、彼のは完全に戦術。速い展開で相手に十分な時間を与えないために使っているのだろう。マレーも対錦織でかなり前でセカンドを受けていたが、フェデラーのは完全にハーフボレー。これをやっているのを見て思い出したのが、30年くらい昔のスマッシュかなにかに載っていた記事。そこにはビッグビルチルデンのサービスをハーフボレーで返してエースを取った、フランス四銃士の1人、アンリ・コシェの話が載っていた。当然映像で見たことはないので分からんが、当時軟式テニスをやっていたので、仲間にサーブを打ってもらってハーフボレーで返してみたりしたけど、硬式だと全然違うだろうなぁって思ってた。この伝説の技術を目の前で見せてもらって嬉しい限り。グランドストロークで展開するのがほとんどな現在のテニスのなかで、高度な技術で速く展開し、ボレーで決めるフェデラーの試合はとても楽しみ。私のヒーローだったジミーコナーズの展開にも似たフェデラーの最近のスタイルはとても楽しい。実は錦織もこの方向に行こうとしているのでは。彼は最近のプレーヤーにしてはボレーもうまいし(多分凄く練習しているはず)、チャレンジして欲しいなあ。

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