昔、スーパーコンピュータと言われていたトップエンドのコンピュータは、特別にあしらえたベクトルプロセッサを搭載し、べらぼうなスピードで計算を実行できた。
ここで培われた技術がコンシューマレベルのパソコン用CPUに下ろされ、ボトムエンドコンピュータが桁上げされていった。
そしてスパコンがスパコンたる牙城だったCPUとメモリのバス速度も速くなって、もはやカスタムCPUの存在意義は無くなり、並列コンピュータへの道が加速していった。
そして、並列の粒度を小さくして、膨大な数のスレッドを大量に処理するGPUが注目され、今度は、GPUではなく同じような能力を持つチップが開発され、注目を集めた。
光速が変わりようが無いので、CPUを小さくすることで計算速度を上げるしか無いのだが、もう限界に近い。GPUやペジーの様に膨大な数のスレッドを処理するコプロセッサが現在の主流と言えるのかもしれないが、メモリーアクセスがいつもボトルネックになる。
バンクコンフリクトなんぞは、昔からN社のSXシリーズでも問題になっていたが、GPUでも残っている。
シリコンコンピューティングの今後はメモリーとコプロセッサの通信の部分しか残っていないのかもしれない。そうだとすれば、あとはハードウェアのネットワーキング技術に掛かっている。3次元的なネットワーク網とか。もしかしたら、星野先生のPAXに戻るのかもしれない。
量子コンピュータとシリコンコンピュータの間をつなぐものが欲しいなあ。光なんだろうけど。シリコンよりも小さくないと意味が無いので、そんな小さいところを粒子として扱うことが必要だと、ものすごいエネルギー(短波長)の光量子を発生させなければならないのは多分大変なんじゃ無いか。
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