2021年12月16日木曜日

オミクロン株

 新しい新型コロナウィルスの株が猛威を奮っているらしい。感染者数がヨーロッパで爆発的に増えて来ているそうだ。あまり重傷者が出ていないようだが、医者たちは安易に判断するのは危険だという。

思ったとおり、若い世代に症状が出やすいデルタ株は対して広がらなかった。そのまえのアルファ株はおそらく症状が出なかったのでスクリーニングにかからなかっただけで、かなりの数の罹患者はいたのだろう。抗原検査などをちゃんとやらなかったおかげで謎はなぞのまま。

で、いろいろスクリーニング対策の準備が整った現在、オミクロン株の罹患者が見えてきているが、現状日本人では50歳代の人たちが多いが、発症すらしていない人がほとんどだ。これは感染者の症状が軽いためたくさんの感染者が出るパターンだろう。もはやこれは単なる「風邪」だ。

今回のウィルス災害でちゃんとした論文ドクターがたくさん出るようなら今後の治験に役立つけれども、日本人のデータが果たしてちゃんと取れているのだろうか。世界中から論文がたくさん出ている中、日本の研究者の論文は目立たない。ちゃんとやってんのかよ。ちゃんとしてくれよ。点数稼ぐだけが医者ではないはずだろう。

EVとトヨタ

 トヨタ自動車がEV自動車の生産を2030年までに350万台までに増産するとの発表があった。マーケットは概ねそれを好感している感じだ。

マーケットだけでなくメディアではEVで立ち遅れたと随分に煽っているし、環境テロ団体のグリームピースにも槍玉に挙げられている。本当に理解しているのだろうか。航続距離がせいぜい4,500キロ程度では現在のガソリン車の変わりには到底ならない。充電池が空になれば何十分もかけて充電しなければならない。現状のガソリンスタンドで混んでるときには待ち行列が発生する。ガソリンを入れるのにたいして時間もかからないのにだ。

リチウムイオン電池は素晴らしいが、航続距離が長いニーズには到底値しない。これはハイブリッドと同じく「つなぎ」の技術だ。化石燃料からの脱却は正しい。これは気候変動など関係なく必要なことだ。最終的な目標は燃料電池車だ。そこに対してトヨタは優位に立っている。EVなんて言うものはモーターと電池を乗せればいいだけなのだから技術など必要もない。燃料電池車から燃料タンクを外してバッテリーをつければいいだけの話なのだから。出遅れた出遅れたとメディアが騒いでいるが、とんちんかんだよな。

2021年12月14日火曜日

SARS-CoV-2(COVID-19)があまり日本人に流行しない理由

 ファクターXとか言われていたものの本命とも言えるものがやっと見つかった。しかも日本人の手で。Nature系の雑誌、communications biologyに先日掲載された「Identification of TCR repertoires in functionally competent cytotoxic T cells cross-reactive to SARS-CoV-2」という論文で理化学研究所の清水さんたちの共同研究によって明らかになった、HLA-A24+という日本人が多く持つUHDがこのウィルスにも効くということだ。もともとこれは季節性コロナウィルス、いわゆる風邪菌に対するものだが、これがCOVID-19にも反応する。抗体ではなくキラーT細胞が活躍するということだ。

これまで欧米並みに危険視されていたが、もともと日本だけの数字を見れば季節性インフル程度の被害だった。大騒ぎになってしまったのは脆弱な日本の重篤患者への医療体制のせいだ。町医者がたくさんの薬を高齢者にばらまきまくることによって利益を上げる仕組みのせいで、医者の数は多くても、本当に命を救うための医療は一部の本当の医師や関係者によって担われていた。インフルとの違いは、入院するかしないかの話。今までだって、重篤なインフル患者を入院させていたら崩壊していたはず。単に高齢者がインフルになると自宅でなくなっていたから病院は逼迫しなかった。

いずれにせよ、いままでも我々日本人はこの手のコロナウィルスにさらされていたわけだ。もちろん、東アジアの人たちも同じだろう。さらなる研究が望まれるところ。さすがリケン!