2021年12月14日火曜日

SARS-CoV-2(COVID-19)があまり日本人に流行しない理由

 ファクターXとか言われていたものの本命とも言えるものがやっと見つかった。しかも日本人の手で。Nature系の雑誌、communications biologyに先日掲載された「Identification of TCR repertoires in functionally competent cytotoxic T cells cross-reactive to SARS-CoV-2」という論文で理化学研究所の清水さんたちの共同研究によって明らかになった、HLA-A24+という日本人が多く持つUHDがこのウィルスにも効くということだ。もともとこれは季節性コロナウィルス、いわゆる風邪菌に対するものだが、これがCOVID-19にも反応する。抗体ではなくキラーT細胞が活躍するということだ。

これまで欧米並みに危険視されていたが、もともと日本だけの数字を見れば季節性インフル程度の被害だった。大騒ぎになってしまったのは脆弱な日本の重篤患者への医療体制のせいだ。町医者がたくさんの薬を高齢者にばらまきまくることによって利益を上げる仕組みのせいで、医者の数は多くても、本当に命を救うための医療は一部の本当の医師や関係者によって担われていた。インフルとの違いは、入院するかしないかの話。今までだって、重篤なインフル患者を入院させていたら崩壊していたはず。単に高齢者がインフルになると自宅でなくなっていたから病院は逼迫しなかった。

いずれにせよ、いままでも我々日本人はこの手のコロナウィルスにさらされていたわけだ。もちろん、東アジアの人たちも同じだろう。さらなる研究が望まれるところ。さすがリケン!

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