2024年12月27日金曜日

Kate Bush

 先日アンプを応急処置して聴けるようにしたので、取っておいた昔のLPを引っ張り出して聞き出している。廉価のレコードプレーヤからハムノイズが鬱陶しかったが、プレーヤについているPhonoイコライザを使ってみたら無くなったので嬉しい。

雑多なLPのなか、高校のときに初めて買ったLPを見つけ、Kate Bushを思い出した。この人は19歳でThe Kick Insideを出していきなりUKヒットチューンに踊りだした人だった。なぜ買ったのかというと、当時セイコーのコマーシャルにジミー・コナーズが出ていてそのCMで流れていた音楽がThem Heavy Peopleで、これを歌っていたのがKate Bushだった。とても印象的な声でおもわずこの曲が入っていたThe Kick Insideを買ってしまった。この後、Lion Heart, Dreaming, Never for Everも買っていて、Babooshka、Dreamingがお気に入りだった。しょっちゅう聞くというよりは、時々聞きたくなる感じ。重合する音の氾濫する独特の世界を、怖いものみたさっていう感覚で望んでしまう。

いや、稀有な人だよ。

2024年12月15日日曜日

English Idioms

 この間、天体写真関係のサイト、有名なサイトだと思うが、Cloudy Nightsという掲示板を徘徊していたところ、読んで全然入ってこない文言があった。で、調べてみるといわゆる慣用句、多分辞書にあったから古くから使われている、がいくつか入ってた。

I know that I'm a broken record but mythology dies hard. There's a lot of rules of thumb, and this topic comes up regularly.

調べてわかってみると、なるほど、と腑に落ちたが、壊れたレコードとか親指のルールだとか知らなきゃわからん。訳すと、「繰り返し言われていることはわかっているが、俗説はなかなか無くならない。たくさんの経験則はあるが、この話題は定期的に上がってくる。」

非英語圏の人もよく読むようなところではあまり使われないイディオムだとは思うが、イカシテルなと思った。こんな表現を多く知りたいなと思った。今更だが。

2024年12月8日日曜日

Wilson Pro Staff

 昔、テニスを始めた(中学時は軟式)ころ、WilsonのJack Kramer Pro Staffが欲しかった。でも高すぎて買えず、それでイリ・ナスターゼやロッド・レーバーが使っていたDUNLOPのMaxply Fortを7500円で購入。愛用していた。で、時は流れて就職したその冬のボーナスで憧れのPro Staffを購入した。たぶん1990年の冬に渋谷のウィンザーラケットショップだったと思う。プロスタッフなら良かったのだが、当時サンプラスやエドベリが使っていたモデルだった。そしてかなりあとになって、それがとても評価が高く、現在でもそれが続き定価位の値段で中古売買されていることがわかった。

私の初ボーナスラケットはエンドに"Made in Vincent"と書かれたテープが張ってあり、脇には"Braide Graphite/Kevlar Composite 80%Graphite・20%Kevlar"と印字されている。つまりSt Vincent製の後期モデルだったのだ。これで打つサーブは速く気に入ってはいたが重さが響き、10年くらい前から使われていない。売る気はないが、ちょっと自慢。

人生で使った全部のラケットは取っておいたはずなのに、Maxply Fortだけどっかへ行ってしまった。悲しい。ロッド・レーバーはフレームのところが白く塗っていなくて木目の特別仕様だったので、自分で塗装を剥がし、木目を出したあとラッカー塗装をしたので、売れはしないだろうが。

2024年12月3日火曜日

オーディオ、過去と現代

昔、学生の頃レンタルレコードやさんでよく借りて音楽を聞いていた。借りたレコードやCDはカセットテープに録音して取っておいた。でかいスピーカやTEACのカセットがフル稼働していた。 

iTunesがmacOSに導入され、MP3より音質の良いAACがでたときに、それまで持っていたレコードやカセットテープをA/DCして、取り込んでいった。いくつかはMacについていたアナログ入力端子から、いくつかはSoundblasterからデジタイズしてiTunesに取り込んでいった。ラジオからエアチェックみたいなことして集めて、今や4万4千曲を超える楽曲がiTunesに入っている。で、最近ちゃんとしたオーディオシステムで聞きたいと思うようになった。だって今やヘッドフォンも壊れてしまって、スピーカから音楽を聞くには車に乗るのが一番いいなんて状態になってしまったから。悲しい。

今あるのはDenonの安いレコードプレーヤーとCD PlayerとLuxmanのアンプ。アンプに至っては1980年発売の代物。このアンプは今まで2回修理していて、最後のは2007年にオーバーホールしてもらっている。その時の窓口だったLaoxの対応が良くっておもわず買ったのがCD Playerだ。

で久しぶりにCDを聞こうとしたら、トレイが動かない。アンプも右チャンネルが聞こえなかったりする。修理窓口になってくれるLaoxも無いし金もないし、ここは自力でどうにかしようと頑張った。というほどのことはなく、CDはトレイを動かすゴムバンドが伸び切っていただけ。交換したら全く問題なく動いた。アンプは木枠から中身を外してみてみると、いくつかの電解コンデンサーやフィルムコンデンサーあたりがフラックスでベッタリしてて、修理箇所が伺えた。ロータリースイッチあたりに無造作に接点復活スプレーして、とりあえず応急処置。こんなんでもちゃんと聞こえるようになった。いつか外してちゃんと掃除してやりたい。

これで入り口と出口はどうにかなった。あとはいいD/ACを購入すれば良いだけになった。あ、A/DCもほしいかな。でも今は金が無いのねん。揃うのが楽しみ。それまではレコードを聞いて楽しもう。弟がおいていったRYDHEENを見つけた。

2024年11月20日水曜日

アンバランスとバランス接続・オーディオの話

 しばらく前にDENONのCDプレーヤのトレーが動かなくなって、ちょっと調べたところトレーを動かすプーリーゴムが劣化しているらしいとわかって簡単に修理できた。その際に聞き慣れない言葉、バランス接続というのが引っかかってきた。何かと調べたら、今までの普通の3曲ステレオ端子はアンバランスと言い、左右チャンネルを独立の対線で流すのをバランス接続というのだそうだ。へーとちょっと感心したが、果たしてたかだか100kHz以下の電気信号でそんなことが気になるほどになるかなぁと疑問も感じた。大体ンピュータなどは1GHzレベルでコ基盤レベルでグランドをあらかた共有しているにも関わらず、クロストークなどは多少問題になりつつもちゃんと動作している。デジタルだからどうにかなっているというのも確かだが。

多くの場合、配線でのトラブルはコネクターの部分がほとんどだ。同軸からマイクロストリップラインに変換するのなんか、アンテナと言っていいくらいだし。コモンモード放射アンテナだと言ってた静岡大の教授もいたしね。で、この規格のうちの一つのソニーのプラグの構造を見たら、驚いた。先っぽからL+, R+, L-, R-となっていて完全にごちゃ混ぜ状態だ。なぜ、L+, L-, R+, R-みたいにしなかったかね。

まず、この手の話で多くの人が間違えているのは、電気信号というものが電流・電子が運んでいるということだ。これは間違い。大学レベルの電磁気学を学んだものなら知っているマックスウェルの偏微分方程式から帰結されるのは、電気信号の実態は電磁波で、この場合(オーディオ)は静電場現象なので電場が電気信号を運んでいる。で、この電場がどこにあるかというと、導線と導線の間(結構外側にも)にある。だからRとLで分離したいというときにこれらの信号線を別々のペアにすることはいいことだ。しかしL+とL-の信号はこれらのペア電線の間に信号が流れているということに注意すれば、コネクターでL+とL-の間にR+が混じってしまったら、せっかく分離していたのにコネクターでごっちゃにして台無しにしてしまっていることは簡単に理解出来よう。

まあ、たかだか可聴域の電気信号の周波数なら1mくらいの範囲ならあっという間に定常状態に陥ってしまうだろうから、どんなふうに繋いでも、マックスウェル方程式は線形だからR,Lともに独立に状態を保てるのでそれほどひどい音にはならないはず。

2024年8月7日水曜日

MBP Retina macOS Monterey Update Failure

 2015 early Retina 13 inch MacBook Proを使い倒している。バッテリーは2度交換しているし、内部SSDも1TBに変更している。先日1TBに変更したときTime MachineからリカバリーしようとしてもできなくてMonereyをインストールするのに散々難儀したことを忘れて、マイナバージョンアップのお知らせにいとも考えなしにポチっとしてしまった。時間はかかるから絡新婦の理などを読みながら待つ。と、全然終わらない。本も読み終わるわけがないが、朝初めて夜になってしまった。一晩ほっておいても変わらなかった。バーが途中で止まったまま動かない。

以前やったように新規macOSリカバリインストールやリカバリーを試しても途中で止まる。データはテンポラリのものしか乗っていないのでデータ領域全部いってまっても最悪構わないが、なるべく取っておきたい。そこで思いついたのが外部ディスクにmacOSインストールして、その後ディスクユーティリティーのディスクの復元げコピーしてごまかすことを思いつく。ラッキーなことにこれがうまくいき、現状事なきを得ている。

多分ディスク領域が1TBもあるからおかしくなったのだろうな。安易にアップグレードはしてはいけないな、と反省。でもすぐに忘れるんだろうな。

2024年4月26日金曜日

ブルー・モーメント

気候やら地震やらの名前はよく目に耳にするが、気象の方は、まあ現業としての気象予報以外ではあまり聞かない。ましてやドラマでは扱われないような気がしているが、今回そういう方面ということで、地物出身としてはちょっと気になる。ばっさーの独特の演技も懐かしいのでちょっと見てみた。

冒頭にいきなりプログラムコードが出てくる。おお、スーパコン屋さんとしての血が騒いだ。一見してはわからない、ポーズにしてよくみると、継続行の「&」!おお、これは懐かしのFORTRANではないか。4次元配列、これは時間と空間の座標を示す。ただDOループ内にIF文があるのがスパコン向きではない。パソコンで後処理のためのコードなのか。でもそれだとFORTRANにする意味がない。とまあ、いきなり??が並ぶ展開。まあこんなことは一般視聴者には関係のないことだろうけど、業界人としては気になってしまう。ガリレオなんかでも出てくる式を見るとああこれはなんとかの式だなとか、より楽しめるところが楽しみの一つ。

あとの方にもコードっぽいものが出てくるけど、これは中を見るとcatやらawkやらでているので、Shellスクリプトなのかな。使ったことないけどZ shellなのかな。今だにtcshをメインに使っているのでBashまでかな、わかるのは。

内容については数学の天才も、気象も、あまり関係ないやん、と思ってしまった。

関係ないけど、気象庁のスーパーコンピュータはどんなのを使っているのかきになったので調べてみた。昔から気象庁の数値予報に使うコンピュータと気象研究所の研究に使うコンピュータは別に用意されていて、昔はHITACつまり日立のがよく使われていた。一時期研究所にNEC SXが入っていたが、現在は富岳効果か、FUJITSUのが両方に使われている。SXが入ったときは気象研の人たちは喜んでたらしいけど、今はやはり「Intel入ってる」が強い。富岳はSparcだったと思うが。

最後のシーンではふたりがもんどり打って転がっていたヴィジュアルは一見自然だった。でもこのくらいの状況なら一歩さんならひとりで担いできちゃうよね。